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夜空の花

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皆様、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。
土曜日から9日間の夏季休暇って方もチラホラ。どこに行っても激しい暑さの毎日です。どうぞご無理などなさいませんよう、ごゆっくりお過ごしになって下さいませ。

 

夏といえば花火。
昨夜は東京湾の花火でした。毎年この時期になると、隅田川の花火だ東京湾の花火だと賑やかな宣伝ポスターを目にします。ですが何年も私は、全く花火見物にご縁のない生活を送ってきました。ゆっくり花火を見たのは、娘がまだ小学校入学前だったような気がします。

 

昨年の春、
私達親子は今の住まいに引っ越してきました。でも生活しているのは娘だけで、私にとってこの住まいは、ただ眠るための場所に過ぎません。そんな私ですから夏の終わりに娘から、「 うちから8箇所の花火が見れるよ。」って聞かされても、「 ふぅ~ん。」笑

 

それが今年は・・・
今年だけは、花火を見ておきたいかなぁ~と思ったのです。実は私の両親は私達の隣のマンションにいるのですが、昨年あたりから父親の体調が優れません。それと同時に、記憶も時々上手く繋がらない日が増えてきました。「 私には娘が何人いた?」と突然母親に聞いたりする事があるようです。先日まで2人いたはずの娘が私1人になって、余程寂しかったのだろうと思います。

 

思い出すのは昔。
母親が縫ってくれた揃いの浴衣を着て、父と姉と手を繋いで行った花火大会。夜空には爆音と共に大輪の花が咲いているというのに、私は夜店の綿アメばかりが気になって。

 

「 今の見た?そっち見てないで、ちゃんと花火を見なさい。」って言われるけど、隣のオモチャの指輪も気になって。

 

「 もうすぐ終わっちゃうよ。」
「 花火、見たの?」って言われても、買ってもらった綿アメがベタベタ浴衣にくっついて。

 

帰る頃には、下駄の鼻緒が痛くて痛くて・・・。

 

今夜は私の代わりに娘が浴衣を着てくれました。
父は嬉しそうに目を細めて、「 菜々、綺麗だねぇ。」って娘を褒めて。夜空の花も、「 凄く綺麗だねぇ。」って喜んで。そして・・・

 

「 ここはどこかな?」って、お父さん・・・。

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