銀座のトリル 03-3572-8228

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ママのぽわぽわ銀トリ日記♪
自宅にて

気温差が激しく体調管理の難しい日が続いています。先日お客様が病院に行ったら風邪の人で満員だったと話していらっしゃいました。年末の慌ただしさに疲れが溜まりやすい頃、皆様呉々もどうぞご無理をなさいませんように。

さてさて銀座のトリルの年内営業も残すところ8日になりました。月曜日のお昼過ぎに目覚めたベッドの中で、今年も最後まで笑顔を絶やさずに精一杯努めなければと気合を入れ直しました。それなのに、まだ火曜日だというのに、もうちょっと疲れてきてしまいました。

2日目。笑

その前日の日曜日、早朝から夜遅くまでかけて娘が毎年恒例の、『ななちゃんクッキー』を焼きました。下調べの段階で娘は何種類か作ると言い出し、今年はパキッじゃなくてザクッとしたクッキーに挑戦すると・・・。私は、「大変だよ?これなんか良いんじゃないの?」と画像を見せて簡単クッキーを何度も提案しました。でもそれは無言で却下され、そして日曜日、

大変そうでした。爆

色んな粉や果実がカウンターいっぱいにずらずら〜っと並んでいました。それらを娘は混ぜ合わせ、こねて丸めてこねて丸めて、またこねて。。手伝おうか?と声を掛けたら、「いゃ、いい。これは私1人で作る!」と言い切って。一回焼いてみて・・・ちょこっと食べてみて・・・「粉を足した方が良さそうだわ。」って。

へ?今から?

ギャハハ

あんなに真剣な娘を見たのは去年のななちゃんクッキー以来でした。娘はシンクに使ったボウルをポイ、泡立て器をポイ、ナイフもポイ。私はそれを洗って拭きます。ついさっき洗って拭いたボウルが直ぐにシンクに返ってきます。洗って拭いたら娘がポイ。洗って拭いたら娘がポイ。これって1人でやった事になるのかな?ま、いいけど。。。笑

完成でっす。

美味しいと良いねぇ。

お世話になっている皆様へ、娘の年一回のお礼の品です。お召し上がり頂けると私も嬉しいです。

私・娘・店内にて

冷たい雨の日や少し暖かい日、お天気の変化が激しい毎日です。皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか。

お陰様で銀座のトリルは、12月に10周年目を迎えることが出来ました。あっという間の9年だったような、ずっと迷路を彷徨っていたような。道半ばとはそういうものなのでしょうか。いつも通り周年記念というような大袈裟な事は避け1人でこっそり思いを巡らせようと思っていたところ、沢山の方々が覚えていて下さりお祝いやお褒めのメッセージを下さいました。ありがとうございました。

商売というのは何処でも何でも難しいものですが、いつも感じるのは銀座という土地は別格なのだと。何年この場所にいても決して慣れることはなく、想像を絶する厳しさとはこの事だと思うことも度々です。理由を考え言葉にしようとしても、どの言葉も少し違う気がします。この街では毎年、何軒もの同業者が閉店に追い込まれていきます。内装に凝り華々しくオープンした若いキャストのお店も、いつかはあのお店のママになってみたいと憧れた飛ぶ鳥落とす勢いの老舗のクラブも今はもうありません。今の時代はこうだからとか長い経験上とか、それが全く役に立たなかったりする。それが夜の銀座です。

そんな厳しい銀座で経営戦略も何もない私が10年目もママをやらせて頂けるのは、トリルを支えて下さるお客様方のお陰以外にはありません。いつも本当にありがとうございます。感謝しています。本当です。

今後もお客様を褒めちぎります。

ウソ。笑

何でもかんでも同意します。

これもうそ。笑

さしすせそ、なんて嫌い。嘘は言いたくなぁ〜い。ホントのことしか言えなぁ〜い。でも傷つける事はなるべく言わないようにするぅ〜かなぁ〜。

私・娘・店内にて

寒い夜が続いています。お店が終わりタクシー乗り場に向かう5分ほどの間に、すっかり体が冷えきってしまいます。長い順番を待ちながら、これからもっと寒い夜に突入していくのだからこの程度で弱気になっている場合じゃないと自分に言い聞かせています。皆様もどうぞお体に気をつけて、温かくしてお過ごし下さいませ。

大丈夫だろうかと人の心配ばかりしている私ですが、近頃は自分を1番心配した方が良いと自覚する出来事に次々直面しています。先週の休日の事。マスターとカフェで暫く話し込み、外に出たらすっかり日が暮れていました。電灯はあるけれど視力の悪い私にはまるで暗闇の中で、用心しながらマスターの後ろをとぼとぼ歩いていたのですが2センチほどの段差に躓いて派手に転んでしまいました。一瞬の出来事で、自分でも何が起きたのかわかりませんでした。異変に気づいたマスターは振り向いて有り得ない光景にビックリして、「びっくりしたぁ〜。」と何度も言いました。

それは感想だから。

大丈夫?って聞くでしょ、最初に。私は右膝にとても激しい痛みを感じました。でもそんな事より、この私がこんな段差で転ぶのか!っていうそのショックの大きさ。マスターの前だから平気な顔して立ち上がったのですが、誰もいなかったら座り込んだまま茫然とした後、大泣きしたと思います。帰宅して膝を見たらボコッと陥没していました。履いていたスカートは無傷でした。

良かった。笑

そのショックからまだ立ち直っていない頃、今度は右手の薬指をズバッと3センチも切ってしまいました。缶の蓋を開けて右手で握ったら少し切れて、“ あっ、この蓋は薄くてヤバイやつだわ。離さないと!” って思ったのに、私は何故か左手を添え力を込めて綺麗に指の上をスライドさせてしまいました。激痛が走り身体が震え、血を噴き出しながら全身から汗も吹き出しました。近くにいた娘が異変に気づいて飛んできて、「わ、痛そう〜っ!」って・・・それも

感想。笑

病院で縫ってもらうべきと娘は何度も言いましたが私は行きませんでした。だって歯科の予約時間が迫ってたから。他の病院に行ってる場合じゃないもの。娘に傷パワーパットを貼ってもらい、急いで歯科に。そしてなんと・・・そこで私は・・・歯医者さんが唇が触れないようにと口の中にカット綿を何枚も入れて保護してくれたのにそれを飛び越えるほど唇を突き出し、薬品に触れて唇ただれ腫れ上がる。

どうなりたい、私。

これだけやっとけば来年は元気だろ。笑

低気圧とか寒気とか暴風だの猛吹雪だの、ウェザーニュースは真冬一色になり、ショップはクリスマスのデコレーション。年々、1年が短くなっていく気がするのは私だけでしょうか。年末の大掃除が半年前の事のようです。皆様、お変わりございませんか。

夜中に帰宅してまず先に私が向かうのはマンション1階のコンビニです。買うものはいつも同じでノンシュガーのコーヒーとサラダとタバコを1つ。路面店ではないので買い物客は住民ですが深夜でも皆さんそれなりの服装をしていて、私はいつも凄いなと感じていました。ところが今朝、いかにもパジャマのおじいさんに出会いました。白地に青のストライプのパジャマに茶色のボアベストで、昭和初期にタイムスリップしたかと立ち止まってしまいました。

3丁目の夕日か!

おじいさんはレジ前の栄養ドリンクコーナーにいました。お仕事終わりのぼんやりした頭で私がいつものコーヒーを手に取った時、おじいさんがくしゃみをしました。それが爆弾みたいな大きな声で、びっくりして私は舌を噛みちぎりそうになりました。ブヒみたいな中途半端なくしゃみで、鼻が全然スッキリしない系くしゃみでした。今まで色んな個性溢れるくしゃみを聞いてきたけれど、あんな迷惑なくしゃみは初めてでした。ハクションって言わないの。ブヒなんだけど物凄い破壊力で、更にその後で何か言うのよ。

グァ〜っ!!的な。

なんじゃそれ?ってなりながらサラダをカゴに入れてたら、またおじいさんの爆弾くしゃみ。

ブヒ、ぐあ〜っ!!!くっそ〜っ!!!

何パターンあるねん。笑

はよドリンク選んでさっさと帰って着替えて寝なはれ。あ、もう着替えてるね。ブヒブヒ。爆

ってか、絶対にこの人とは暮らせないわ。心臓麻痺で死ぬ。

また台風が各地に大きな災害をもたらして去って行きました。福島には夏休みにお邪魔しました。千葉は週末ドライブに度々行く私にとって身近な場所、とても残念で心が痛いです。雨はもう懲りました。皆様、お元気でしょうか。

12月に銀座のトリルは開店10周年を迎えます。そこで少し店内のインテリアを変えてみました。オープン前、私の頭の中にはこんな雰囲気のお店にしたいという理想がありました。でも賃貸物件には厳しい制約があり、資金にも限度がありました。銀座のトリルは大きな傘の下で胡座をかいていた雇われママの私がたった1人で漕ぎ出した泥船で、例え資金に余裕があったとしても投入する度胸など当時の私にはありませんでした。私の理想はあっさり跡形もなく消え去りました。

あの時から・・・もう9年です。

先日、私は1人で開店前のソファに座り、黙って店内を見渡していました。そしてある事に気づきました。トリルはまるで私の自宅と姉妹のようだと。

そう思ったらふと、夜の銀座に勤め始めた頃のことを思い出しました。お店にあるものは全て高価な品物で、新人の私はお客様がグラスを持つ度に落とさないかと冷や冷やしていました。そんな私の様子を見ていたある年配のお客様が私にこっそり、「こういうお店はね、高級じゃないとダメなんだよ。銀座は高級、ここのママも高級だから。」

当時の私にはその言葉の意味が全く理解できませんでした。こういうお店という意味も高級の意味も。銀座が長くなればなるほど益々わからなくなりました。高級って何ですか?ただ私は値段じゃなく私の好きな物を、沢山の方に私もそれが好きだと言ってほしい。「 家に帰ってきたみたいだ。」とか、「ここは 落ち着くね。」とか、「 ここで飲んでると眠くなるよ。」とか言って下さるととっても嬉しい。同じ場所で同じ時間を一緒に過ごせる事が嬉しい、ただそれだけ。

皆様の応援を支えに今後も地道に頑張ります。マスターと娘の力を借りながら。

いつかこんな私にもこれが高級って事なんだと、わかる日が来るかもしれない。